核医学
核医学では、罹患 / 臓器の機能障害 を放射線物質を利用して診察或いは治療します。放射線量は患者に後遺症など悪影響が及ぼされないように計った量ですから、核医学での方法は、他の診察や治療方法と違い、患者には比較的、体質的に耐えられるものです。
診断学
核医学では診断に基づいた様々な可能性があることで知られています。診断のために静脈血管内に放射性物質を注入したあと、ガンマ線カメラを使ったシンチグラフィと称する手段を取ります。この体内への注入物質は、特別に患者用に製造されたもので、期限内に使用しないと崩壊して効力がなくなります。
この理由から、受理された診察予約期日を守るか、或いは予約した日に来れない場合は、適宜前以て予約を取り消してください。
撮影が始まる前に、診療する領域や臓器に物質が沈着するまでお待ちください。この際、待ち時間が数時間に及ぶこともあります。
ガンマカメラは臓器から放出される線を撮影像として位置測定します。ここで放射性輻射は、閃光のごとく結晶質に変質します。これはシンチレーション効果と称するので、それ故シンチグラフィーという表現があります。
核医学の診療方法でよくあるケースを手短かに5項目に纏めてみました。:
1. 甲状腺 - シンチグラフィ
患者の結節(瘤)状の甲状腺の変性は、陰影欠損(放射性物質の集積がないこと)あるいはヴァルメイントレランツ (集積とは放射性物質が病変に集まること)で、認識できます。カルテ(陰影欠損)、ヴァルメ(集積)という表現は、結節が周囲にある他の甲状腺組織と比較し甲状腺機能の低下、或いは亢進があるかないかを見つけることです。 .
陰影欠損甲状腺結節を、監視し、悪性の変性を見つけるために、極細針で穿刺します。 極細針での穿刺は大概は超音波検査ですが、極細の注射針で結節から組織を取り出し、その検査のために病理学者へ送付します。 悪性の甲状腺の変異も今日に於いては高い治癒率です。 !
集積甲状腺結節は甲状腺機能の亢進状態で、神経が苛立ったり、心臓の動悸が症状としてあります。 毛髪の脱毛、下痢、暑さに弱いのも、亢進症です。結節がまだそんなに大きくなければ、ラジオヨード(放射性沃素)療法が可能です(大き目の結節は手術されます)。 ラジオヨード療法では、患者は放射線を含む沃素のカプセルを一錠飲み込みます。これは結節へ運ばれ、輻射で瘤の状態を知るのに、患者に優しい検査方法です。 バセドウ氏 - 甲状腺炎は甲状腺機能亢進症の特殊なもので、甲状腺は大概、結節がなく、全体的な甲状腺亢進症状があります。 シンチグラムでは、甲状腺に過度の摂取(異常蓄積))があり、アップテイク(摂取量)といわれる投与された物質の部分的吸収量を読むことができます。 この種の亢進症は先ず一年間、投薬療法を続けます。一年経過後に投予を止め、そのあとまだ亢進症がみられれば、 小さい甲状腺結節ならラジオヨード療法、大きい結節なら手術に及びます。
2. 骨質部 - シンチグラフィ
ここでは骨質代謝活性が標され、もしくは描き出されます。
骨の代謝は骨折、炎症または癌性の変性で、代謝が増えることがあります。ですから、骨質部シンチグラフィをこのような骨の変性に応用することが可能です。 ここで、頻繁に転移の問題が存在します。
定格量の標示物質は、骨に沈着するするのに時間がかかり、物質を注射したあと撮影に入るまで、結果として待ち時間が三時間に至ることもあります。 その後の検査にほぼ一時間かかり、身体全域が撮影されます。
3.心筋症 - シンチグラフィ
冠状血管心臓病患者は、冠状動脈の狭窄で、心筋の血行がこれにより悪くなる結果が生じます。 物質を注射して、その物質が心筋に沈着したあと、そのようにして冠状鉱脈狭窄がほんの少量の投与物質で病位を見つけることができます。これはガンマ線カメラで確認できます。
患者のうちの何人かは少量の投与物質を身体の耐性をみることでのみ確認できるので、定期的に自転車での筋力測定を実行します。
ガンマ線カメラでの撮影は、一方向のみではなく、患者の周りをカメラが廻りながら行われます。(略語:SPECT検査)
4. 腎臓 - シンチグラフィ
腎機能を診るのは、腎シンチグラフィがかなり精確です。ラジオアイソトープ(放射性同位元素)・ネフログラム(RNG)を利用します。
患者はここで、腎臓に沈着し、腎臓から尿管を経て、膀胱から排泄される放射線物質を(注射で代用)投薬されます。沈着から排泄までの速度(時間)はガンマカメラで計測でき、腎機能も計ることができるのです。(別称:クリアランス)。
高血圧の患者(ヒパトニーと称す)は、腎動脈の狭窄に依る高血圧ということが考えられます。腎動脈狭窄症が原因の高血圧は、患者が、RNG(ラジオアイソトープ・ネフログラム)基本検査で、特別の降圧剤(登録商標Captopril)の錠剤を飲み、、その後、検査を繰り返すことによって証明できます。其の際、腎臓の一方の機能が低下すれば、その部位に影響のある腎動脈狭窄が所見されるのです。
5. 肺 - シンチグラフィ
この方法で患者に肺栓塞症の疑いを見つけます。肺栓塞は殆どのケースで肺の静脈血栓により発生する症状で脚静脈に沈殿した凝血塊が原因です。この凝血塊の一部が剥ぎ取られ、血流により、心臓を経て肺動脈に運ばれ、肺塞栓症となるのです。この症状がかなり進むと死に至ることもあります。早期発見による、最初の小さな栓子を見つけることが大切で、症状を凝塊抑阻剤で治すことが可能です。
適用されるのは、肺吸入法と融像によるシンチグラフィです。
肺吸入式シンチグラフィでは肺呼吸の際、放射性ガスまたは(正確にいうと)放射性粒子を吸息することにより検査します。
肺吸入式シンチグラフィでは、放射性物質を静脈注射したあと、肺の血液循環で計ります。
肺吸入法と融像シンチグラフィの沈着状態を比較して、塞栓の疑いをもつか或いは塞栓の疑いを排除するのです。


